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山ぶどうつる細工実演会 新聞掲載

2016年6月5日(日)山形新聞

 

つる細工の技、間近に

 

西川町出身の志田さん兄弟の実演会きょうまで

 

西川町大并次出身のつる細工作家志田悠肌(ゆうはん)さん(68)=栃木県=と尚さん(70)=山形市=兄弟が4日、同市のカバンのフジタ十日町本店で、ヤマブドウの皮を使った籠バッグの手編みを実演し、山の恵みを生かした職人技を間近で紹介している。2人は20年ほど前から取り組む。

 

素材のヤマブドウは大井沢など東北地方の山中で採取。硬く丈夫なため、水分を多く含んで樹皮が軟らかくなる梅雨の蒸し暑い時期しか採れないという。全て手作りで、1年間に約80個作るのがやっと。

 

オリジナルの編み方を考案し、ユニークな形の節を生かしたり、2種類の編み方を交ぜたりし、独自の世界を生み出している。大 きさや編み方によっては1個%万円を超えるものの、2年待ちという人気ぶり だ 同社が法人化%周年を記念して企画。開店と同時に多くのファンが訪れ、皮を湿らせながら丁寧に編んでいく手元を熱心に見つめていた。中には神奈川県から来店した人もいた。